「コントロールする人」と聞くと、
どれだけヤバい人なんだろう、とか
関わりたくないな、と思われるかもしれません。
しかし実際のところ、コントロールは身近にありふれています。
知らず知らずのうちに自分自身が他人を
コントロールしてしまっていることもあるのです。
無意識のうちにやってしまうコントロール
コントロールしようとする人の心理
私はずっと、コントロールする人というのは
威圧的だったり、圧が強めな人だと思っていました。
例えば、ブラック企業の高圧的なパワハラ上司みたいな人とか。
はたまた、北◯鮮のトップの方とか。
- 相手に恐怖や不安を与えて怯えさせ、逃れられなくする人
- 相手が嫌がっているのに笑顔で無理やり押しつけ、納得するまでとことんゴリ押しをしてくる人
- 「こいつを俺の思い通りにしてやる!!」みたいな心理の人(コントロールする気満々)
そういう分かりやすい人たちが、そうなんだろうと思っていました。
しかし、心理を研究するようになってから、びっくりしたことがありました。
「相手にこうなってほしい」
「相手はこうなった方が絶対にいいだろう」
その思いを持っていること、それ自体がコントロールに繋がってしまうのです。
たとえ、口では「あなたの意思を尊重しています」や
「説得するつもりはない」と言っていたとしても
心の底に「本当は相手にはこうなってほしい」という思いを持ってしまっている時点で
多少なりとも相手をコントロールしようとしている状態になります。
そういう状態だと、
「私はあなたにこうであってほしい」
「こうするのも良いんじゃないかなぁ」
「こうすることは出来ないの?」
などの言葉が自然と口から出てきます。
コントロールは、自分の都合の良いようにしたいという欲求なので
相手のことを考えているような口調だったとしても、実は心の底では全く相手のことを考えられていません。
コントロールを手放す
心の状態を良くする上で、他人へのコントロール欲求を外すことや
コントロールしてくる人から離れる、ということは必要になってきます。
では、コントロール欲求のない状態は、どんなものなのでしょうか?
コントロール欲求が0だと、相手が選んだ選択に対して説得しようとしたり
つべこべ言ってきたりしません。
相手の自由意志を100%尊重してくれているからです。
そこに、「あなたのためを思って」だの、「こうした方があなたの人生にとって良いんじゃないか」等の押しつけも
一切ありません。
さらに、内心の【こうした方が絶対いいのにな…】という思いも、ありません。
その人が選んだことなら、それがその人にとっての最善ということだから、私がつべこべ言うことではない。
そんな風な心の状態です。
コントロールをやめることでお互い楽になれる
自分がコントロールしていた側だった場合、コントロールする理由には
必ず何かしら、自身のメリットが関わっているはずです。
メリットを得たくて相手をコントロールするという。。
しかし、相手をコントロール出来なかった場合、メリットを得ることが出来ないので
その場合、相手への怒りであったり、排他的な感情や、下に見るような感情が湧き上がってくることと思います。
それらの感情は、闇ですよね。
闇の状態で長くいることは、結構しんどいです。
コントロールを手放すことで、自分自身の心がグラグラ揺れることもなくなりますし
何よりコントロールされていた側の相手も、不快な思いをすることがなくなります(こっちの方が大事!!!)。
自身のメリットをコントロールによって得ることは、本当の豊かさではありません。
私自身も、
「他人をコントロールしてしまう自分なんて絶対に嫌だ!これからは無意識も含め、一切コントロールしないようにする!!」
と決めて実践した結果、
無意識にコントロールしていた時よりも心が楽に過ごすことが出来ています^^
この心地よさは、コントロールを手放した人にしか分からないかもしれません。
この記事が、一人でも多くの方のコントロールを手放すきっかけになれたら嬉しいなぁと思います。
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