お久しぶりです!こころです。
無事、小笠原の旅から帰ってまいりました^^
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帰ってきてからは、旦那に水やりをお願いしていた植物たちが思った以上に成長していてそのお手入れをしたり、溜まりに溜まった家事を片付けたり、荷解きをしたり、お仕事をしたりとバタバタしておりまして
昨日でそれらがようやく一段落し、やっとこさブログを書く時間が取れました♪
これからコンスタントに更新していきたいと思いますので、よろしければお付き合いください😊
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小笠原ではタイトルの通り奇跡の連続でして、何から書いたらいいのか…
当初、旅の初めから順を追って書いていこうと思いましたが、それはやめにして、私が強く心に残ったシーンのみを抜粋してお送りしたいと思います!
アオウミガメの産卵に立ち会う
実は今回の旅は「野生のイルカと泳いでみたい!」という私のたっての希望で実現した一人旅だったのですが、そのメインテーマの感動を遥かに超える体験をしてしまいました。
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なんと、奇跡的にアオウミガメの産卵に立ち会うことが出来たのです。。。
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今回の旅程は6/16-6/21の5泊6日だったのですが、実は適当に決めた日時でした。
7・8月はハイシーズンで料金が高いな。。。
5月もGW料金で、高い。そこは基本無しだな。
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となると、4・6・9月の中から選ぶことになるけど…
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4月は水温が寒いから、なし。
9月は台風と被りそうだから、これもなし。
となると、6月で…上旬より下旬の方が水温上がってそうだし、下旬にするかな〜
と、こんな調子で決めたのです。
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もちろんウミガメのことは全く頭になく(というか、知らず)そのまま来島。
そして小笠原に上陸してから、5〜8月がアオウミガメの産卵シーズン、特に6〜7月がピークだということを知りました。
早朝に気合いで起床して浜辺へ
5泊6日の小笠原の旅ですが、1日目の午前〜2日目の午前&5日目の午後〜6日目の午後は定期船・おがさわら丸での移動時間となるため、実質島に滞在できるのは3泊4日となります。
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その3泊4日をどう過ごすかはその人の自由なのですが、
今回の私の場合は自然とめいっぱい触れ合う!と決めていたため、連日ツアーに申し込みまくっておりました。
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アオウミガメと出会えたのは、最終日の早朝。
それまでは船の1日ツアー(ドルフィンスイム)やらナイトツアーやらスキマ時間でお土産屋さん巡りなどなど予定を詰め込みまくっていたため、早朝に早起きする体力が残っていませんでした…😂
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最終日は「これを逃したらもう見れるチャンスがない」という一心で、目覚ましなしで3時半に気合いの起床。
そっと宿を抜け出し、真っ暗な中スマホの懐中電灯を頼りに大村海岸へと歩いて行きました。
アオウミガメの産卵見守りは3時台がおすすめ
実際にウミガメの産卵を見るのは3時台がおすすめです。
産卵は深夜に行われるのですが、人の気配がするとカメさんも警戒して浜に上がって来なかったりなどがあるそうで…
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3時台がおすすめの理由としては
- 完全な暗闇ではないため足元が見やすい&写真や映像にも残しやすい
- 産卵は既に終わっていることが多い(あとは砂をかける作業だけ)のため、カメにとって一番デリケートになる瞬間である産卵の邪魔をしないで済む
- そもそも起きている人がほとんどいないため、ごく少人数での静かな見守りができる
などがあります。
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実際に私は3時半に起きて浜辺へ向かったのですが、その時はさすがにまだ真っ暗でしたが、4時にもなれば目を凝らせば足元は見えるレベルの明るさでした。
早朝の浜辺で静かにアオウミガメを探す
大村海岸は結構広く、手始めに茂みが隣接しているあたりを探してみました。
そのあたりは浜の奥行きがあり、なるべく海から遠くで産卵する習性のあるアオウミガメならばそっちへ行くかなと思ったからです。
探している途中にツアーで一緒だった男性の方と偶然出会い、一緒にカメを探すことにしました。
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ちなみにどうやってアオウミガメを探すのかというと、足跡を見つけて辿るだけです。
このタイヤの跡みたいなのが、アオウミガメの足跡です。
右側に見えるボコっと穴が空いてるのは多分人間の足跡なので、比較してもらうとどれだけ大きいかがわかると思います。
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この足跡が海から伸びているので
それを辿って行った先に、運が良ければカメがいるかも?といった感じです。
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カメを探すときは、自分の足元のみライトを照らしながら…
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しかし、薄灯りの中ウミガメを探すのは、まぁまぁ大変😅
足跡を辿っても、既に産卵が終わって帰ってしまった跡しか残っていないということもあります。
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結局、茂みに隣接したところではアオウミガメを発見できませんでした。
途中とことこと浜辺を歩いているオカヤドカリを発見し
ウミガメ、なかなかいませんね〜💧
この可愛いオカヤドカリ見れたから、今日はもう十分ですかね〜😂
なんて話しながら、どうしよう?もう帰ろうか?と話している最中、ふと別方向の浜が気になりました。
あっちの狭いとこ…まぁまさかあんな狭いとこにいないとは思いますけど、ワンチャン探してみて、いなかったらもう帰りましょうか!
と提案し、狭い浜の方へ行ってみると…
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かなり向こうの方で何かに向かってカメラを向け、静かに佇む1人の男性の姿が。
もしや?と思って近づいてみると、そこでまさにアオウミガメの産卵が行われていました…!!!
今まで感じたことのない気持ちが湧いてきた長い40分間
産卵の様子は、百聞は一見にしかずということで…
動画にまとめましたので、よろしければこちらをご覧ください。
私は今まで、自分が妊娠出産したこともなければ、他人の出産に立ち会ったこともありません。
つまり、今回のウミガメの産卵が人生で初めての出産立ち会いの経験だったのです。
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ウミガメの産卵を見ている40分間、体感としてはとても長く感じました。
時間が経つにつれ、やはり自分たちのようにウミガメがいないかと早起きした人がチラホラと集まってくるんですよね。
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自分も見にきた1人のくせに、人が集まるにつれて気を揉んでしまったり
1人で産卵をしている母ガメの姿が格好いいというか美しいというか、覚悟?のようなものや、シンプルに種を残すことをやっている美しさだったり、なんと形容していいかわからない感情がたくさん湧き上がってきました。
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うーん、、、こう文章に書いてはいますが、実際どの言葉もしっくり来ないんですよね。
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私が見に行ったこともカメにとってはすごく気になっただろうし邪魔になっていただろうから、申し訳ない…という気持ちと
でも見られたことは自分の人生においてとても衝撃的、印象的な、かなり心に残ったことだったので、見られて良かったなぁという気持ちと…
そういう気持ちが心の中でごちゃ混ぜになって、とても複雑でした。
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でも、全くそのつもりはなく行った小笠原で、本当に思いつきで最終日に早起きしてみたらドンピシャで産卵に立ち会えてしまったというのは
ただの偶然ではないような気がして。
もはやこの産卵を見るために私は小笠原へ行ったんじゃないかと思えるくらい、自分の中では大きな出来事でした。
生命を営む、命をつなぐことの美しさに触れる
私は過去、世間から見た幸せであったり、自分の欲に従って子供を産みたいと思っていたことがありました。
自分の中から純粋に湧き出た思いではないと気づいてからは、そういったことは特に思わなくなりましたが…
今回のウミガメの産卵を目の当たりにして、子供が何人欲しいとか、いつまでに産みたいとか、男の子がいい女の子がいいとか、そういったことが本当に心の底からどうでもいいなぁと思ってしまいました。(そういう思いを持った人を否定しているわけではありませんよ)
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そんなことは本当にどうでもよくって、
ただシンプルに子孫を残したい、そういう軽い感覚で十分だし
元気に生まれてすくすく育って大人になる、ただそれだけのことが実はとても尊いことだから、それだけで十分なんだなって思いました。
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確かにこの社会は、いろいろと能力があった方が生きやすい、学歴があったり要領の良い人が生きやすいとかあるかもしれないけれど
健康な心身を持って大人になれることが、実は何より強く美しいことなんじゃないだろうか、と。
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今回の産卵立ち合いを経て、自分の中で命が生まれるということについての認識が良い意味で大きく変わったような気がします。
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