状況が整っていなくても、チャンスが目の前にあるのなら飛び込む一択!

こころのブログ

昨日の小笠原の話の続きになります。

シュノーケリングはある程度マスターしまして(思ったより簡単だった)

小笠原滞在2日目、いよいよドルフィンスイムツアーのスタートです。

野生のイルカと泳ぐという夢を叶えに小笠原へ

幼い頃に抱いていた、オーシャンガールへの憧れ。

イルカと泳ぎたい一心で毎回のスイミングスクールをがんばってきた私です。

(最低でも25mは泳げるように、というのがドルフィンスイムの鉄則なんですよね)

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休憩なしで100mを泳ぎ切れるようになってからは、泳ぎに関してもだいぶ自信がついてきました。

予想に反して大荒れの海?!

そうして迎えた小笠原の旅。

予定では、穏やかなボニンブルーの海でイルカと楽しく泳ぐ予定でした。

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しかし……
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行きのおがさわら丸(小笠原への定期船)は、大荒れの揺れ揺れ。

海は大きくうねっており、船の廊下に備え付けのエチケット袋は半分以上が売り切れ。

ひどいところは、袋の束、丸ごと売り切れ…( ゚д゚)

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私は鉄壁の三半規管なため船酔いはしませんでしたが、

こころ
こころ

この海の荒れ具合、、、ドルフィンスイム決行できるのかな…?

と、それだけが心配でした。

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1日目のシュノーケリングレッスンはなんとか決行されることとなり、島内で唯一西からのうねりが入ってこない穏やかな浜で行ってくださったため、そこまで波は感じませんでした。

しかし野生のイルカと遭遇できるのは、ほとんどが湾の外。

うねりの影響、波の影響を思いっきり受けるエリアです。

「少しでもマシになってくれ…」と思いながら、1日目は早めに眠りにつきました。

冬の日本海さながらの海に入るかどうかの決断を迫られる

2日目。

ツアーは無事決行されることとなり、船に乗り込みました。
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湾の中でもある程度うねりの影響はありましたが、湾の外はさらにひどく、縦に横に揺れる揺れる。。。

波も高い中、水上にぴょこっと現れるイルカのひれを見つけなければなりませんでした。

(冬の日本海の動画で同じくらいの荒れ具合のものがあったので、貼っておきますね)

リアルにこれでした

しばらくイルカを探す中、参加者の1人が「いる!!」と声を上げました。

すると向こうの方、波と波の合間に▲がいくつか見えているではありませんか!!!

しかもそのうちの1頭は遊びたい気分だったのか、波間からひょこっと顔を出してこちらを見ています。

不思議とその顔は、まるでニコニコ笑っているかのようでした。

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船は方向を変え、イルカの前方に先回りして回り込んでいきます。
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インストラクターさんが一言。

インストラクターさん
インストラクターさん

今、相当波が高い状況なので、ちょっとでも自信のない人は今回のエントリー(海に入ること)は絶対にやめて下さい!

この状況でも行く!という方は、急いで準備をしてください!!

インストラクターさん
インストラクターさん

もしかしたら、次にイルカを見つけた時は海が今よりも落ち着いてるってこともあるかもしれませんし。

くれぐれも無理はしないでくださいね!!

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この日は寒くてウェットスーツを着用していた私。

ウェットは浮力体なので生身よりも水に浮くと頭ではわかっていても、さすがに1秒ほど、不安が胸をよぎりました。

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ここまで深い場所に、浮き輪なしで入ったことない…

昨日も練習したけど1回だけだし、今日はうまくいくか分からない…

海況は最悪、波は高い…次イルカに会った時でもいいんじゃないか…

まだ、あと2日間あるんだし…

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しかし、

こころ
こころ

いやいや!何のためにここまで来たんだ私!

イルカが目の前にいるんなら、入る一択だろ!!

と秒で不安を粉砕し、急いでシュノーケルとフィンを装着。

その時、私の横に座っておられた2世代ほど年上の女性の方と目が合ったのですが

女性
女性

うーん、私は今回はちょっとやめときます。

2回目で入ろうかな…

とおっしゃっていました。

その呟きを聞きながら準備を完了し、インストラクターさんの「入ってください!!」の声で船のへりから静かに海へ入水しました。

いざ!ドルフィンスイム!!

海に入水した瞬間は、目の前が水の泡でいっぱいになります。

そこから頭だけ水上にプカっと浮いてくるので、顔をつけて左右を見渡しながらイルカがどこにいるのか探します。

見回すと……いた!!

さっきの、顔を出してこちらに笑顔を向けていたイルカです。

その遥か下の方にイルカがあと3頭いますが、シュノーケルでは潜れないレベルの深さを泳いでいるため(おそらく人間と遊ぶ気分じゃない子たち)、目の前のイルカと一緒に泳ぐことに。

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あんなに荒れている海に入って、足ももちろんつかない、周りには浮き輪のようなつかまれるものも全くないのに、妙に落ち着いている自分がいました。

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ゆっくりとフィンを動かして、イルカの後ろを泳ぎます。

イルカも遊びたい気分だからか、人間に合わせてゆっくり泳いでくれているようです。

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実は、一緒に泳ぐことでもっといろいろ感じたりして感慨深くなるのかなと思っていましたが、水中では予想以上に感じる暇がなかったというのが正直な感想でした。

そもそもイルカは泳ぐスピードが速く、本気を出せば時速70キロだそうで、人間がどれだけ頑張っても一緒の速さで泳ぐことはできません。

泳いでいる間にイルカの気分が変わって下の方へスイ〜っと泳いで行かれようものなら、そこでスイムは終了です。
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だから、一緒にいる間はイルカの泳いでいく方向に集中して、だけども力まずリラックスして、楽しんで泳ぐ…という感じです。

イルカがゆっくり泳いでくれている間、夢中になってイルカの後をついて泳ぎました。

海の中で冷静になれたためか、イルカに寄り添って長い時間泳ぐことができました^^

楽しい!!という気持ちしかないからでしょうか、不思議と海が荒れていることも水が冷たいことも全く感じないんですよね😳

夢中すぎて、何十秒、何分泳いでいたのかもあまりよく覚えていませんが、イルカが下の方へ潜っていったため一旦スイムを切り上げることになりました。

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船の上は風が吹いて水中より寒いはずなのですが、しばらくはイルカと会えた興奮で寒さを感じません。笑

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先ほどのイルカと2回目のスイムをしようとインストラクターさんたちも頑張ってくださったのですが、イルカたちがそのままどこかへ行ってしまったため、少し早めのお昼を食べに移動することにしました。

その日の2回目は存在しなかった

お昼ご飯を食べ、綺麗なお魚がたくさん見られるポイントでシュノーケリングを楽しみ

そのあとは再び野生のイルカを探しに海へ出ました。

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すると別の船から連絡が入り、イルカを見つけたとのこと!!

急いで私たちの船もそのポイントへと向かいました。

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ポイントに到着すると、イルカのヒレ▲が見えます!

そこにはイルカ発見の連絡をくれた1隻の船がいて、スイムをしているところでした。

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いざ私たちの番になると、イルカを見失い…

どこだ〜?!って探していると、思わぬ方向に移動していたりして…

船を操縦してイルカの前方へ回っても、なかなか海面まで上がってこなかったりして…

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そうこうしているうちにツアー終了の時間が近づいてきてしまい、目の前にイルカがいるにも関わらず、切り上げて港に帰ることになりました。

インストラクターさん
インストラクターさん

一応港に帰る間もイルカは探して、泳げそうなら泳ぎますね!

とインストラクターさんが言ってくれたものの、港に帰るまでイルカは1頭も発見できず、ついに船着場に到着してしまいました。

そう、その日のドルフィンスイム、2回目は存在しなかったのです。

私の横にいた2世代ほど上の女性の方は、その日一度も一緒にイルカと泳げなかったことになります。

もし、私もいろいろ言い訳をして1回目のスイムを見送っていたら、その日イルカとは泳げなかったことになる。。。

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私は思いました。
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あの時、ためらわずに海に飛び込んでよかった。

不安を秒で打ち砕ける心の強さがあってよかった。

心の中心に光を持ってくる早さ(切り替えの早さ)が大切

イルカと一緒に泳げたことにももちろん感動だったのですが、それを上回るものを今回のドルフィンスイムで感じました。

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チャンスが目の前にあって、でも不安が同時に湧き上がってくる時……掴み取る行動をできるかどうかは心の強さが影響してくる。

もっと言えば強さの度合いよりも、強さ(光)をパッと心の中心に持ってくることが出来るかどうか。

ただそれだけなのだと、思い知りました。

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これはドルフィンスイムに限らず、長い人生を生きる上でも大切なことなのではないかと思いました。

不安はどうしたって湧くもの。

それ自体をどうこうしたり無くすことは出来なくて、唯一打破できるのは勇気と覚悟

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ちなみに、小笠原3日目のドルフィンスイムでは、ついにウェットスーツもなし・水着のみでイルカと泳ぐことに成功しました^^

これでもう私の中にあった足がつかない場所への恐怖も、全て無くなりました。

あれだけ大きかった恐怖心を、無にすることができた。

その事実が、誰かが勇気を出すためのきっかけや足がかりになれれば嬉しいなと思います☺️*

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